2021年1月22日時点で発表されている透析患者さんのコロナ感染状況の記事です。
感染者数は増加の一途をたどり、2021年1月7日に一都三県で緊急事態宣言が発令し、そのに続き栃木・岐阜・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡でも緊急事態宣言が発令されました。東京都では緊急事態宣言が発令後、感染者は徐々にに減少してきていますが、今だに一日に1000人以上、全国でも5000人の感染者が出ている現在、感染者数が増えるにつれて医療現場がひっ迫し、各都道府県でコロナ対応入院病床の使用率が高く、東京都では重症者対応病床で100%を超えてている状況です。
以前より透析患者さんはコロナウイルスに感染すると重症化しやすいと言われており、透析患者さんはコロナウイルスに感染すると症状にかかわらず入院することになります。しかし現在は空き病床が少なく、すぐに入院が出来ないことや軽症であれば外来で透析を行うことも想定されます。
そのため、透析患者さんとってコロナウイルスに感染しないように日ごろから注意が必要です。
日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会の発表された最新の感染状況を皆様にお伝えしたいと思います。
国内における透析患者さんのコロナウイルス感染状況
日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会の発表では、累積感染者数は894名、死亡者数は99名となっております。(2021年1月22日時点)。1月15日よりも感染者は109名増加し、死亡者数は9名増加しております。
一般人口の感染者数が増えると同様に透析患者さんの感染者も増加傾向にあります。
世代別感染患者数
透析患者世代別感染患者数
一般人口では20歳代・30歳代と若い年代の感染者が多いですが、透析患者さんは高齢化していることもあり、70歳代・80歳代の感染者が多いです。
また、死亡率も一般人口では平均1.4%なのに対して11.1%と高めになっているのが特徴です。特に高齢者の死亡率が高く80歳以上では死亡率が19.4%になります
年代 | 40歳未満 | 40歳代 | 50歳代 | 60歳代 | 70歳代 | 80歳以上 | 情報なし | 全体 |
患者数(人) | 14 | 86 | 139 | 187 | 225 | 186 | 57 | 894 |
死亡者数(人) | 0 | 2 | 8 | 17 | 36 | 36 | 0 | 99 |
死亡率(%) | 0 | 2.3 | 5.8 | 9.1 | 16.0 | 19.4 | 0 | 11.1 |
今回の記事は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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