2021年2月26日時点で発表されている透析患者さんのコロナ感染状況の記事です。
2021年1月7日に発令された緊急事態宣言ですが一都三県においては2週間延長され3月21日までとなりました。緊急事態宣言後、一日の感染者数・死亡者数は減少傾向にありますが、一方で変異コロナウイルスも国内で検出されるようになっています。
医療従事者のワクチン接種も始まりつつあり、ワクチンの効果が期待されます。
コロナ病床使用率は2月24日時点で全国で27%(前回32.0%)であり、関東の一都三県の使用率は東京38%(前回45%)、埼玉県55%(前回67%)、千葉50%(前回63%)、神奈川32%(前回38%)と緩和傾向にあります。
以前より透析患者さんはコロナウイルスに感染すると重症化しやすいと言われており、透析患者さんはコロナウイルスに感染すると症状にかかわらず入院することになります。しかし現在は空き病床が少なく、すぐに入院が出来ないことや軽症であれば外来で透析を行うことも想定されます。
そのため、透析患者さんとってコロナウイルスに感染しないように日ごろから注意が必要です。
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日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会の発表された最新の感染状況を皆様にお伝えしたいと思います。
国内における透析患者さんのコロナウイルス感染状況
日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会の発表では、累積感染者数は1260名、死亡者数は164名となっております。(2021年3月5日時点)。2月26日よりも感染者は55名増加し、死亡者数は7名増加しております。
1月7日の緊急事態宣言後、新規感染者数は減少傾向にありますが、死者数は増加傾向にあります。
世代別感染患者数
透析患者世代別感染患者数
一般人口では20歳代・30歳代と若い年代の感染者が多いですが、透析患者さんは高齢化していることもあり、70歳代・80歳代の感染者が多いです。
また、死亡率も一般人口では平均1.5%なのに対して13.0%と高めになっているのが特徴です。特に高齢者の死亡率が高く80歳以上では死亡率が25.1%になります
年代 | 40歳未満 | 40歳代 | 50歳代 | 60歳代 | 70歳代 | 80歳以上 | 情報なし | 全体 |
患者数(人) | 19 | 109 | 180 | 258 | 328 | 267 | 99 | 1260 |
死亡者数(人) | 0 | 4 | 8 | 22 | 60 | 67 | 3 | 157 |
死亡率(%) | 0 | 3.7 | 4.4 | 8.5 | 18.3 | 25.1 | 3.7 | 13.0 |
今回の記事は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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