2021年5月21日時点で発表されている透析患者さんのコロナ感染状況の記事です。
2021年1月7日に発令された緊急事態宣言ですが3月21日に一度は解除となりましたが、その後感染者の増加により5月31日までの期間、東京、大阪、兵庫、京都、愛知、福岡、北海道、広島、岡山を対象が拡大され緊急事態宣言が再度発令されます。また、変異コロナウイルスも国内で検出されるようになり、徐々に感染者数が増えつつあります。
医療従事者のワクチン接種も始まりつつあり、ワクチンの効果が期待されます。
以前より透析患者さんはコロナウイルスに感染すると重症化しやすいと言われており、透析患者さんはコロナウイルスに感染すると症状にかかわらず入院することになります。しかし現在は空き病床が少なく、すぐに入院が出来ないことや軽症であれば外来で透析を行うことも想定されます。
そのため、透析患者さんとってコロナウイルスに感染しないように日ごろから注意が必要です。
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日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会の発表された最新の感染状況を皆様にお伝えしたいと思います。
国内における透析患者さんのコロナウイルス感染状況
日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会の発表では、累積感染者数は1694名、死亡者数は244名となっております。(2021年5月21日時点)。5月14日よりも感染者は名55増加し、死亡者数は8名増加しております。
1月7日の緊急事態宣言後、新規感染者数は減少傾向にありますが、死者数は増加傾向にありましたが、ここ数週間においては死者数も減少傾向にあります。
世代別感染患者数
透析患者世代別感染患者数
一般人口では20歳代・30歳代と若い年代の感染者が多いですが、透析患者さんは高齢化していることもあり、70歳代・80歳代の感染者が多いです。
また、死亡率も一般人口では平均1.5%なのに対して14.4%と高めになっているのが特徴です。特に高齢者の死亡率が高く80歳以上では死亡率が27.5%になります。
年代 | 40歳未満 | 40歳代 | 50歳代 | 60歳代 | 70歳代 | 80歳以上 | 情報なし | 全体 |
患者数(人) | 29 (-) | 150 (10↑) | 253 (12↑) | 350 (8↑) | 447 (12↑) | 364 (12↑) | 101 (1↑) | 1694 (55↑) |
死亡者数(人) | 0 (-) | 5 (-) | 14 (1↑) | 29 (-) | 91 (-) | 100 (5↑) | 5 (2↑) | 244 (8↑) |
死亡率(%) | 0 (-) | 3.3 (0.3↓) | 5.5 (0.1↑) | 8.3 (0.2↓) | 20.4 (0.5↓) | 27.5 (0.5↑) | 5.0 (0.5↑) | 14.4 (-) |
今回の記事は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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