透析患者さんにおける最新コロナウイルス感染状況【4月30日】

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2021年4月30日時点で発表されている透析患者さんのコロナ感染状況の記事です。
2021年1月7日に発令された緊急事態宣言ですが3月21日で解除となりましたが、その後感染者の増加により25日から5月11日までの期間、東京、大阪、兵庫、京都の4都府県を対象に緊急事態宣言が再度発令されます。また、変異コロナウイルスも国内で検出されるようになり、徐々に感染者数が増えつつあります。
医療従事者のワクチン接種も始まりつつあり、ワクチンの効果が期待されます。

以前より透析患者さんはコロナウイルスに感染すると重症化しやすいと言われており、透析患者さんはコロナウイルスに感染すると症状にかかわらず入院することになります。しかし現在は空き病床が少なく、すぐに入院が出来ないことや軽症であれば外来で透析を行うことも想定されます。
そのため、透析患者さんとってコロナウイルスに感染しないように日ごろから注意が必要です。

透析患者さんの免疫力が低下している原因の記事はこちら

透析室に感染予防の記事はこちら

日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会の発表された最新の感染状況を皆様にお伝えしたいと思います。

国内における透析患者さんのコロナウイルス感染状況

日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会の発表では、累積感染者数は1542名、死亡者数は223名となっております。(2021年4月30日時点)。4月23日よりも感染者は名44増加し、死亡者数は4名増加しております。

日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会(4月30日時点)
日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会(4月30日時点)

1月7日の緊急事態宣言後、新規感染者数は減少傾向にありますが、死者数は増加傾向にありましたが、ここ数週間においては死者数も減少傾向にあります。

世代別感染患者数

透析患者世代別感染患者数

一般人口では20歳代・30歳代と若い年代の感染者が多いですが、透析患者さんは高齢化していることもあり、70歳代・80歳代の感染者が多いです。
また、死亡率も一般人口では平均1.5%なのに対して14.5%と高めになっているのが特徴です。特に高齢者の死亡率が高く80歳以上では死亡率が27.2%になります。

年代40歳未満40歳代50歳代60歳代70歳代80歳以上情報なし全体
患者数(人)28133226320412338851542
死亡者数(人)05132783923223
死亡率(%)03.85.88.420.127.23.514.5
日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会(4月30日時点)
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(2021年3月3日時点)

今回の記事は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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